グラブスタートとトラックスタートの長所と短所について

水泳の飛び込みでのスタートには2種類ありますが、それぞれの長所と短所をご存じですか?
ダイナミックに空を切り、水中に滑り込む飛び込み。そんな水泳のスタートにはグラブスタートとトラックスタートがありますね。

 

グラブスタートとトラックスタートの長所と短所

 

グラブスタートは両足を揃えてスタート台に立つて飛び込む、一般的な方法です。
両足を肩幅に開き、膝を少し曲げて足指をスタート台に踏み切りやすいようにフックさせて、両手を下げ水平より少し上を狙って飛び出し、体は真っ直ぐにして、指先、頭、肩、腰、足先の順に一点入水します。

 

 

両手で台を押して飛び込むことや、前傾姿勢の取り方、そして何よりも高く遠くそして水平に飛ぶことが重要です。
長所としては、ファウルしにくく、スタート台を素早く離れることが出来ます。
しかし、膝を曲げすぎると、反応して飛び出すまでの時間であるリアクションタイムが遅くなってしまうという短所があります。

 

 

一方のトラックスタートは、利き足の足指をスタート台にフックさせる方法で、現在では半数以上が使っており、泳ぎに勢いをつける選手仕様のスタートと言えるかも知れません。

 

 

足を前後に開き、前の足はスタート台にフックさせて、両手は肩幅に開きスタート台を握り、前に重心移動しながら前足でスタート台を蹴って飛び出します。(右足が利き足なら、右足を後ろに置き、左足はスタート台にフックさせます。)
体は真っ直ぐにして、グラブスタートと同様に指先、頭、肩、腰、足先の順に一点入水します。

 

 

長所としては、片足で蹴って飛び込む為、直ぐに動ける体制なので、リアクションタイムが速いです。ですが、片足で蹴るので出射速度が遅いという短所があります。
慣れないと上手く飛び出せないので、自分に適した体重移動や蹴り出し角度を見定める必要がありますが、トラックスタートの方が体重移動がしやすく、飛距離を稼げると言われています。

 

 

また、トラックスタートで手が速くなりがちなケースが多く見受けられるので、頭から先に飛び、それから腕を前方に持っていく意識を持って行うと良いしょう。どちらの飛びこみのスタートにも一長一短はありますので、両方を試して自分に合った方を取り入れて構いません。

 

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