クイックターンの教え方!押さえておきたい2つのポイント
水泳の指導者の方で、クイックターンを教えることが上手くできていますか?
クイックターンは、宙返りするように体が縦に一回転するようになり、回転角度はタッチターンよりも大きくなります。
その為、しっかり身につけていないとタッチターンのほうが速い可能性もあります。泳ぐ速さが25mで20秒に近づくとタッチターンのほうが速いとも言われます。
しかし、クイックターンはタッチターンのように腕で重心を押し返す必要はなく、カラダの重心を中心に回転するため、直に脚で壁を押し返せます。
また、壁に到着する前にターンができるのもメリットです。
レベルの高いスイマーのクイックターンはタッチターンよりも0.2秒ほど速いとも一般的に言われます。
そんなクイックターンのポイントは2つあります。
一つはできるだけスピードを上げてターンに向かうこと。
何故なら、高速なほど回転中の移動距離がが長くなり、壁のより手前で回転ができるからです。
クイックターンを体得できると、前進するエネルギーを回転エネルギーに変えることで、とても速いスピードで回転ができるようになります。
2つ目はできるだけ真っすぐに回ること。
そのほうが回転軸がぶれずに、素早く回れるからです。
その為、クイックターンを教えるときには、泳ぎからの壁無しターンで練習、あるいは背負泳ぎのように上を向いて壁を蹴るところから始めると良いでしょう。
そして、回転後の蹴りは、タッチターンと同じように90度カラダをひねって横向きになったところで行い、足首、膝の使い方も全体の回転の流れの中で理解しましょう。
その際に、確実に回ってからという意識は持つ必要はありません。
実際、コーチの中には上向きの壁を蹴らせる指導者も多くみられます。
いずれにしても、クイックターンのスピードを上げる、離壁テクニックを磨くことで、より有利にレースを展開できるようになってくるので、マスターズ選手でもクイックターンのコツをつかみ、ぜひ身につけておきたいテクニックです。